笑いと嘲り

ユーモアのダークサイド

笑いと嘲り
著者 M. ビリッグ
鈴木 聡志
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 教養・読みもの
出版年月日 2011/07/05
ISBN 9784788512405
判型・ページ数 4-6・496ページ
定価 本体4,300円+税
在庫 在庫あり

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ちょっとしたからかいが,ときに過酷なものとなる。批判心理学の旗手が,笑ってすますことのできない笑いの社会的・心理的意味を明らかにし,笑いやユーモアの陰の側面があらゆる文化に存在することの核心に迫る!
笑いと嘲り――目次

まえがき

日本語版への序
謝  辞

1章 はじめに
     本書のガイド

2章 ポジティブ・ユーモア批判
     楽しいユーモアのセンス
     真面目にユーモラス
     いいところを見る
     よくないところを見ない
     ポジティブ心理学

第1部 歴史的見地から


3章 優越理論  ホッブズと他のミソジラスト
     不信用と面目つぶし
     ルーツはプラトンに
     アリストテレスとさらなる優越性
     嘲りと社会のヒエラルキー
     ミソジラストさまざま
     トーマス・ホッブズと笑いへの疑惑
     疑惑に満ちた生涯と時代

4章 ズレ理論と紳士的な笑い
     コーヒーとココアとウィット
     ロックとズレ
     ズレとロックの後継者たち
     アディソンとコーヒーハウスのウィット
     反論されたものの回帰
     嘲りと理性
     嘲りの対象と意図
     客観的な嘲りから相対的な嘲りへ
     理性と非理性

5章 ヴィクトリア朝時代の放出理論
     ベインとスペンサーの経歴
     生物学と機能
     スペンサーと進化論
     ベインと放出
     スペンサーと放出
     スペンサーと笑いの進化
     多元的正統性へ向かって
     帽子のコメディ

6章 ベルクソンとユーモアの機能
     ベルクソンの経歴
     経験と時間
     ベルクソンが書かなかったこと
     三つの観察
     社会的機能
     必要機能と剰余機能
     滑稽なものとその機能
     身体と笑いの精神
     新奇なものを笑う、こわばりを笑う
     快楽と無意識的意図
     言葉なしに

7章 フロイトとジョークの隠れた秘密
     精神分析理論の背景
     『機知』の背景
     反逆的な無意識
     抑圧の理論
     ジョークとウィット
     ジョークの作業
     無害なジョークと傾向的ジョーク
     フロイトの三つの観察
     どうぞ性なしで
     人種の省略
     懲罰的な笑いの忘却
     ある結末

第2部 理論的見地から


8章 笑いと笑ワズ
     あまり愉快でない逸話
     笑いと生物学
     ユーモアの発達
     普遍性と特殊性
     レトリックとしての笑い
     笑ワズのレトリック
     嘲ることを学ぶ

9章 当惑、ユーモアと社会秩序
     議論の概要
     懲罰的ユーモア
     反逆的ユーモア
     反逆的ユーモアの規律機能
     社会秩序の力
     ゴフマンと当惑
     当惑を笑う
     当惑する出来事と共感的反応
     ハンス少年の当惑
     後で笑える
     規律と反逆のパラドックス

10章 おわりに二、三言

訳者解説
邦訳文献
参考文献
事項索引
人名索引


  装幀=虎尾 隆

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