利他性の人間学
実験社会心理学からの回答

著者 | C. D. バトソン 著 菊池 章夫 訳 二宮 克美 訳 |
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ジャンル | 心理学・認知科学・臨床 > 教養・読みもの |
出版年月日 | 2012/11/20 |
ISBN | 9784788513129 |
判型・ページ数 | A5・440ページ |
定価 | 本体4,600円+税 |
在庫 | 在庫あり |
人間は利己心なく他人に関心をもち,他人を助けることができるのか? 共感のような,人間性の核心にある複雑な心理を,どうしたら科学的に明らかにできるのか? 徹底して実証的にこの問題に挑んできた実験社会心理学者の,巧みな実験による検証。
利他性の人間学─目次
はじめに i
証拠をどこに求めるか ii
実験を用いる iii
読 者 v
謝 辞 vi
第I部 利他的動機づけの一理論
1 共感─利他性仮説
共感的配慮
利他的動機づけ
共感的配慮が利他的動機づけを作り出す
共感的配慮が利他的動機づけを作り出すのはなぜか
先行要因と結果
2 共感的配慮の先行要因
援助を必要としている者として他者を知覚すること
他者の福利を尊重する
他者の福利の尊重と共感的配慮とを親の養育性と結びつける
人間の利他性についての新しい(実際には古い)進化論的な見解
共感的配慮の仲介役としての個人差
7つの共感に関連した状態に戻って考える
3 共感によって誘発された利他性の行動的帰結
利他的な動機づけによって引き起こされるコスト─利益分析
援助への利己的な動機によって刺激されたコスト─利益分析との比較
共感─援助行動関係の証拠
共感─利他性仮説に代わる利己的な仮説
共感的配慮によって作り出された動機づけが利他的か利己的かを決めるのに、そこで可能な行動の独自の構成を用いる
要約と結論
第?部 実証的証拠
4 実験の出番
英雄的な援助の事例
事例では十分でないのはなぜか
より適切な証拠を求めて
実験の長所
共感─利他性仮説を検証する2つの実験例
利他性についての実験的研究の限界
5 共感─利他性仮説を検証する
嫌悪─喚起の低減
共感─特定的な罰
共感─特定的な報酬
順次的な検証と多元的な利己的動機
結 論
6 2つのさらなる挑戦
物理的な逃げは心理的な逃げとなるのか
共感によって誘発された援助行動が生じるのは自他の融合のためか
試みの結論
第?部 活躍する利他性
7 共感によって誘発された利他性の利益
よりいっそう敏感で、不安定さの少ない援助
攻撃を少なくする
葛藤状況で協力と思いやりを増加させる
スティグマ化された集団への態度─その集団に代わっての行動─の改善
もっと肯定的な密接な関係
利他的な援助者へのよりよい健康
結 論
8 共感によって誘発された利他性の不利益
共感によって誘発された利他性は援助を必要としている相手に害を与えられる
共感によって誘発された利他性は自己的な関心によって覆され得る
共感回避:利他的な動機づけを避ける利己的な動機づけ
共感によって誘発された利他性は、ある種の必要によっては喚起されにくい
共感によって誘発された利他性は不道徳的な行為を引き起こすことができる
共感によって誘発された利他性は共益の脅威となることができる
共感によって誘発された利他性は健康に害を与えられる
結 論
9 向社会的動機の多元性、そしてより人間的な社会に向けて
価値ある状態を入手し、あるいは維持する目標指向的な力としての動機
なぜ他者のために:4つの回答
向社会的動機の対立と協力
結 論
要約と結論
その理論
その証拠
その意味するところ
前を向いて
訳者あとがき
付録A 交差分割的独立変数、従属変数および共感─利他性仮説を利己的な代替仮説と対比させて検証できる競合する予測
付録B 嫌悪─喚起─低減仮説の検証
付録C 共感─特定的─罰仮説の社会的─評価バージョンの検証
付録D 共感─特定的─罰仮説の自己─評価バージョンの検証
付録E 一般的な共感─特定的─報酬仮説の検証
付録F 共感─特定的─報酬仮説の共感的─喜びバージョンの検証
付録G 共感─特定的─報酬仮説の否定的─状態─緩和バージョンの検証
文献
事項索引
装幀=虎尾 隆
はじめに i
証拠をどこに求めるか ii
実験を用いる iii
読 者 v
謝 辞 vi
第I部 利他的動機づけの一理論
1 共感─利他性仮説
共感的配慮
利他的動機づけ
共感的配慮が利他的動機づけを作り出す
共感的配慮が利他的動機づけを作り出すのはなぜか
先行要因と結果
2 共感的配慮の先行要因
援助を必要としている者として他者を知覚すること
他者の福利を尊重する
他者の福利の尊重と共感的配慮とを親の養育性と結びつける
人間の利他性についての新しい(実際には古い)進化論的な見解
共感的配慮の仲介役としての個人差
7つの共感に関連した状態に戻って考える
3 共感によって誘発された利他性の行動的帰結
利他的な動機づけによって引き起こされるコスト─利益分析
援助への利己的な動機によって刺激されたコスト─利益分析との比較
共感─援助行動関係の証拠
共感─利他性仮説に代わる利己的な仮説
共感的配慮によって作り出された動機づけが利他的か利己的かを決めるのに、そこで可能な行動の独自の構成を用いる
要約と結論
第?部 実証的証拠
4 実験の出番
英雄的な援助の事例
事例では十分でないのはなぜか
より適切な証拠を求めて
実験の長所
共感─利他性仮説を検証する2つの実験例
利他性についての実験的研究の限界
5 共感─利他性仮説を検証する
嫌悪─喚起の低減
共感─特定的な罰
共感─特定的な報酬
順次的な検証と多元的な利己的動機
結 論
6 2つのさらなる挑戦
物理的な逃げは心理的な逃げとなるのか
共感によって誘発された援助行動が生じるのは自他の融合のためか
試みの結論
第?部 活躍する利他性
7 共感によって誘発された利他性の利益
よりいっそう敏感で、不安定さの少ない援助
攻撃を少なくする
葛藤状況で協力と思いやりを増加させる
スティグマ化された集団への態度─その集団に代わっての行動─の改善
もっと肯定的な密接な関係
利他的な援助者へのよりよい健康
結 論
8 共感によって誘発された利他性の不利益
共感によって誘発された利他性は援助を必要としている相手に害を与えられる
共感によって誘発された利他性は自己的な関心によって覆され得る
共感回避:利他的な動機づけを避ける利己的な動機づけ
共感によって誘発された利他性は、ある種の必要によっては喚起されにくい
共感によって誘発された利他性は不道徳的な行為を引き起こすことができる
共感によって誘発された利他性は共益の脅威となることができる
共感によって誘発された利他性は健康に害を与えられる
結 論
9 向社会的動機の多元性、そしてより人間的な社会に向けて
価値ある状態を入手し、あるいは維持する目標指向的な力としての動機
なぜ他者のために:4つの回答
向社会的動機の対立と協力
結 論
要約と結論
その理論
その証拠
その意味するところ
前を向いて
訳者あとがき
付録A 交差分割的独立変数、従属変数および共感─利他性仮説を利己的な代替仮説と対比させて検証できる競合する予測
付録B 嫌悪─喚起─低減仮説の検証
付録C 共感─特定的─罰仮説の社会的─評価バージョンの検証
付録D 共感─特定的─罰仮説の自己─評価バージョンの検証
付録E 一般的な共感─特定的─報酬仮説の検証
付録F 共感─特定的─報酬仮説の共感的─喜びバージョンの検証
付録G 共感─特定的─報酬仮説の否定的─状態─緩和バージョンの検証
文献
事項索引
装幀=虎尾 隆