実践の中のジェンダー

法システムの社会学的記述

実践の中のジェンダー
著者 小宮 友根
ジャンル 社会学
出版年月日 2011/09/20
ISBN 9784788512542
判型・ページ数 4-6・336ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり

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性差を社会的原因によって因果的に説明する既存の方法を離れ,社会成員が互いに行為し理解しあう〈意味〉の水準で性現象を明らかにするジェンダー研究。バトラー,ルーマン理論から経験的研究の方針を導き出し,法的実践の中の「性別」を捉える。
実践の中のジェンダー――目次

まえがき
 1 「規範」としてのジェンダー
 2 ジェンダー概念と社会批判
 3 法的実践の中のジェンダー

?部 社会秩序の記述
第1章 性現象の「社会」性
 1 はじめに
 2 パフォーマティヴィティ概念の構成
 3 パフォーマティヴィティ概念の困難
 4 「構築」主義の「思考上の制約」
 5 行為の記述と社会生活の編成
 6 おわりに
第1章補論 行為とコンテクストの相互構成的関係
     あるいは間接的言語行為について
 1 オースティンの「パフォーマティヴ」
 2 デリダのオースティン批判
 3 デリダのオースティン批判の問題点
 4 コンテクストを作ること

第2章 社会システムの経験的記述
 1 はじめに
 2 社会秩序の概念化をめぐる問題
 3 ルーマンの「社会システム」
 4 ルーマンの「相互行為システム」
 5 「対面状況」の社会システム論的記述
 6 おわりに

第3章 社会秩序の記述と批判
 1 はじめに
 2 論争: 会話分析 vs. 批判的談話分析
 3 ミクロ―マクロ問題
 4 「価値判断」と記述の身分
 5 おわりに

?部 法的実践の中のジェンダー
第4章 法的推論と常識的知識
 1 はじめに
 2 「法と社会」という思考法
 3 実践としての法的推論
 4 判決文の理解可能性
 5 おわりに:全体社会のサブシステムとしての
        法システムの作動

第5章 強姦罪における性的自由
 1 はじめに
 2 強姦罪の正当性をめぐる争い
 3 強姦罪の「古い」解釈
 4 法的実践のなかの「被害者の意思」
 5 おわりに

第6章 被害者の意思を認定する
 1 はじめに
 2 「判決文を書く」実践
 3 「被害者の意思」を推論する方法
 4 被害者の意思を認定する
 5 おわりに

第7章 ポルノグラフィと「女性の被害」の経験
 1 はじめに
 2 反ポルノグラフィ公民権条例
 3 「行為」か「表現」か
 4 ポルノグラフィと「女性の被害」
 5 おわりに:革命的カテゴリー
あとがき
文献
人名索引
事項索引

  装幀=桂川 潤

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2,800円+税

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