実践の中のジェンダー
法システムの社会学的記述
性差を社会的原因によって因果的に説明する既存の方法を離れ,社会成員が互いに行為し理解しあう〈意味〉の水準で性現象を明らかにするジェンダー研究。バトラー,ルーマン理論から経験的研究の方針を導き出し,法的実践の中の「性別」を捉える。
実践の中のジェンダー――目次
まえがき
1 「規範」としてのジェンダー
2 ジェンダー概念と社会批判
3 法的実践の中のジェンダー
?部 社会秩序の記述
第1章 性現象の「社会」性
1 はじめに
2 パフォーマティヴィティ概念の構成
3 パフォーマティヴィティ概念の困難
4 「構築」主義の「思考上の制約」
5 行為の記述と社会生活の編成
6 おわりに
第1章補論 行為とコンテクストの相互構成的関係
あるいは間接的言語行為について
1 オースティンの「パフォーマティヴ」
2 デリダのオースティン批判
3 デリダのオースティン批判の問題点
4 コンテクストを作ること
第2章 社会システムの経験的記述
1 はじめに
2 社会秩序の概念化をめぐる問題
3 ルーマンの「社会システム」
4 ルーマンの「相互行為システム」
5 「対面状況」の社会システム論的記述
6 おわりに
第3章 社会秩序の記述と批判
1 はじめに
2 論争: 会話分析 vs. 批判的談話分析
3 ミクロ―マクロ問題
4 「価値判断」と記述の身分
5 おわりに
?部 法的実践の中のジェンダー
第4章 法的推論と常識的知識
1 はじめに
2 「法と社会」という思考法
3 実践としての法的推論
4 判決文の理解可能性
5 おわりに:全体社会のサブシステムとしての
法システムの作動
第5章 強姦罪における性的自由
1 はじめに
2 強姦罪の正当性をめぐる争い
3 強姦罪の「古い」解釈
4 法的実践のなかの「被害者の意思」
5 おわりに
第6章 被害者の意思を認定する
1 はじめに
2 「判決文を書く」実践
3 「被害者の意思」を推論する方法
4 被害者の意思を認定する
5 おわりに
第7章 ポルノグラフィと「女性の被害」の経験
1 はじめに
2 反ポルノグラフィ公民権条例
3 「行為」か「表現」か
4 ポルノグラフィと「女性の被害」
5 おわりに:革命的カテゴリー
あとがき
文献
人名索引
事項索引
装幀=桂川 潤
まえがき
1 「規範」としてのジェンダー
2 ジェンダー概念と社会批判
3 法的実践の中のジェンダー
?部 社会秩序の記述
第1章 性現象の「社会」性
1 はじめに
2 パフォーマティヴィティ概念の構成
3 パフォーマティヴィティ概念の困難
4 「構築」主義の「思考上の制約」
5 行為の記述と社会生活の編成
6 おわりに
第1章補論 行為とコンテクストの相互構成的関係
あるいは間接的言語行為について
1 オースティンの「パフォーマティヴ」
2 デリダのオースティン批判
3 デリダのオースティン批判の問題点
4 コンテクストを作ること
第2章 社会システムの経験的記述
1 はじめに
2 社会秩序の概念化をめぐる問題
3 ルーマンの「社会システム」
4 ルーマンの「相互行為システム」
5 「対面状況」の社会システム論的記述
6 おわりに
第3章 社会秩序の記述と批判
1 はじめに
2 論争: 会話分析 vs. 批判的談話分析
3 ミクロ―マクロ問題
4 「価値判断」と記述の身分
5 おわりに
?部 法的実践の中のジェンダー
第4章 法的推論と常識的知識
1 はじめに
2 「法と社会」という思考法
3 実践としての法的推論
4 判決文の理解可能性
5 おわりに:全体社会のサブシステムとしての
法システムの作動
第5章 強姦罪における性的自由
1 はじめに
2 強姦罪の正当性をめぐる争い
3 強姦罪の「古い」解釈
4 法的実践のなかの「被害者の意思」
5 おわりに
第6章 被害者の意思を認定する
1 はじめに
2 「判決文を書く」実践
3 「被害者の意思」を推論する方法
4 被害者の意思を認定する
5 おわりに
第7章 ポルノグラフィと「女性の被害」の経験
1 はじめに
2 反ポルノグラフィ公民権条例
3 「行為」か「表現」か
4 ポルノグラフィと「女性の被害」
5 おわりに:革命的カテゴリー
あとがき
文献
人名索引
事項索引
装幀=桂川 潤