女性研究者とワークライフバランス

キャリアを積むこと,家族を持つこと

女性研究者とワークライフバランス
著者 仲 真紀子
久保(川合) 南海子
ジャンル 社会学 > 家族・女性・ジェンダー
出版年月日 2014/09/17
ISBN 9784788514065
判型・ページ数 A5・144ページ
定価 本体1,600円+税
在庫 在庫あり

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研究者をめざす女性は,大学院修了後にキャリアを築く時期と,出産や育児の時期が重なってしまう。諦めずにどう乗り越えられるのか? 現実的な問題解決策,周囲の人との協力体制,つらい時期の心の持ちようなどを,心理学者たちが実体験から語る。
女性研究者とワークライフバランス――目次

まえがき

第1章 ある女性研究者のワークとライフ
─産むまでの悩みどころ
久保(川合) 南海子

1. [ワーク]国立大学の研究所ポスドク/[ライフ]就職or妊娠?
1.1 結婚するなら「思い立ったが吉日」
1.2 悩ましきもの、妊娠・出産
1.3 就職と妊娠・出産の優先順位
1.4 ふと気がつけば、もう後がない!
1.5 同時にやってきた就職と妊娠
1.6 「案ずるより産むが易し」と思えるまでが問題でした

2.[ワーク]国立大学の研究センター助教/[ライフ]一人目の妊娠・出産
2.1 職場と家族に支えられた妊婦生活
2.2 仏作っても魂入らず?
2.3 研究費あれこれ

3.[ワーク]私立大学の学部教員/[ライフ]二人目の妊娠・出産
3.1 二人目でも悩ましい
3.2 仕事の見通し、少し楽になった子育てと父のリタイア
3.3 「気持ち」を後押ししてくれた周りの女性研究者
3.4 意識を変えるのは難しいからこそ

4.ワークライフバランスを楽しもう!
●コラム─配偶者より

第2章 遠距離結婚生活の中での育児と研究生活
内田 由紀子
1.はじめに

2.結婚から妊娠するまで
2.1 遠距離結婚生活のはじまり
2.2 子どもを産む決断を後押ししたもの
2.3 妊娠前に話し合ったこと

3.産休から復職までの道のり
3.1 妊娠中
3.2 出産後と夫の苦労
3.3 夫の育休

4.ふたたび遠距離結婚生活へ
4.1 待機児童の憂き目
4.2 保育園への通園開始
4.3 五つの教訓

5.考 察
5.1 男性の育児について
5.2 研究のキャリアについて
5.3 遠距離結婚生活について

6.おわりに
●コラム─配偶者より

第3章 主夫に支えられて
─わが家の家事・育児分担の変遷
和田 由美子
1.はじめに

2.結婚から出産まで
2.1 就職─つくばから横浜へ
2.2 「なんとかなる」と思えるまで
2.3 出産直後の生活

3.「どうにもならない」時期
3.1 研究所の移転─横浜からつくばへ
3.2 仕事が進まない
3.3 研究員としての限界
3.4 転職─つくばから河口湖へ

4.主夫の誕生
4.1 夫の退職
4.2 メンタル・レイバーからの解放
4.3 性差はそれほど大きくない?
4.4 家計責任と家事・育児

5.現在、そしてこれから
5.1 現在の生活─河口湖から熊本へ
5.2 家族の最適解をめざして
●コラム─配偶者より

第4章 男性(夫)が育休を取った場合の
経済的デメリット
郷式 徹
1.育休を取る理由・取らない理由

2.育休の経済的デメリット
2.1 経済的デメリットはどの程度リカバリーできるか?
2.2 育児休業給付金の問題

3.研究者の育休
3.1 育休を取るための事前調整─校務と授業
3.2 研究はあきらめよう─出力系(原稿執筆など)の作業は絶対無理!
3.3 入力系(論文を読む)も難しい
3.4 赤ちゃんがいてもできること
3.5 それでも時間を作らねばならないこともある

4.おわりに
●コラム─子連れで在外研究

第5章 病児保育といろいろな働き方
久保(川合) 南海子
1.初めての出産と入院生活のはじまり
1.1 NICCUを知っていますか?
1.2 付き添い入院の「寝食問題」

2.退院後に直面したいろいろな壁
2.1 復職への道
2.2 「例外」への脆さ
2.3 慢性疾患は病気なの? 病気じゃないの?
2.4 必要なのは「一緒に考える」ことができる制度

3.復職後の日常─子どもに合わせて変化する保育のかたち
3.1 復職のための復職
3.2 酸素ボンベとともに
3.3 学内保育室へ
3.4 今度は緊急入院、そして5度目の手術

4.一連の治療が落ち着いて
4.1 それでも子どもは病気になる
4.2 大学の保育室から地元の保育園へ

5.私のワークライフバランス
5.1 いろいろな働き方を選べたら
5.2 ふつうでないことは、特別ではない
5.3 信頼できるつながりを育てよう
●コラム─配偶者より

第6章 今になって思う研究者のワークとライフ
仲 真紀子
1.はじめに
1.1 研究者のワークとライフ
1.2 一次的コントロールと二次的コントロール

2.結婚、妊娠、出産、就職─すべてが重なる20.30代
2.1 就職するまで
2.2 結婚と妊娠・出産
2.3 最初の2年─問題!問題!問題!
2.4 それでも毎日は進んでいく

3.職業と生活
3.1 就職
3.2 子どもが3.5歳の頃
3.3 人の手を借りる!
3.4 在外研究・国外での研究

4.学童期の子育て
4.1 学童保育
4.2 預けること、預かること

5.二次的コントロール
5.1 ものの見方を変える
5.2 「反射」で片づける
5.3 プライオリティを決める
6.おわりに

あとがき
付録 本書に関するQ&A
  イラスト=霜田りえこ
  装  幀=銀山宏子

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