ハウジングと福祉国家

居住空間の社会的構築

ハウジングと福祉国家
著者 J. ケメニー
祐成 保志
ジャンル 社会学
出版年月日 2014/12/08
ISBN 9784788514119
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり

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建築学が主導する従来の住宅研究に対し,その認識論から検討し構築主義の視点を導入しつつ比較福祉国家論との接続を果たした古典的著作。イデオロギーと住宅供給システムの関係を読み解き,「福祉レジーム」と住宅保有形態の密接な関係を喝破する。
ハウジングと福祉国家――目次

序文および謝辞
はじめに

第1部 ハウジングとメタ理論
第1章 ハウジング研究の学問分野としての基盤
 1 はじめに
 2 学問分野の性質について
 3 都市研究の場合
 4 社会行政論の場合
 5 実体的な焦点―ハウジング、ホーム、居住
 6 学際主義、ハウジング、社会理論
 7 経験主義と認識の漂流という問題
 8 結論

第2章 ハウジング研究の認識論的基礎
 1 はじめに
 2 基礎的な諸概念
 3 方法論的諸課題
 4 概念形成のレトリック
 5 住宅問題とは何か?
 6 結論

第2部 理論の奪還
第3章 ハウジング研究における国家への回帰
 1 はじめに
 2 政治学における国家への回帰論争
 3 ハウジング研究における国家
 4 ハウジング研究における国家論の構築
 5 結論

第4章 比較ハウジング研究における単線論の批判的検討
 1 はじめに
 2 社会理論における単線論と収斂論
 3 比較ハウジング研究における収斂論
 4 結論

第5章 ハウジングと比較福祉研究
 1 はじめに
 2 福祉研究における三つの変動論
 3 理論にもとづいた「福祉」概念に向けて
 4 比較論的視点から見たハウジングと福祉
 5 結論

第3部 比較ハウジング研究における分岐論に向けて
第6章 イデオロギーと分岐する社会構造
 1 はじめに
 2 マクロ社会的側面
 3 ミクロ社会的側面
 4 結論

第7章 社会構造の分岐と居住
 1 はじめに
 2 『持ち家の神話』における分岐論の再構成
 3 福祉国家と社会構造
 4 インダストリアリズムの二つの様式―協同志向と私事志向
 5 結論

第8章 コレクティブな居住の政治的構築―スウェーデンの場合
 1 はじめに
 2 ヘゲモニーの社会的構築
 3 政治的支配の社会的構築―「居住政策」
 4 国民の家と社会計画
 5 結論

第4部 理論にもとづいたハウジングの社会学に向けて
第9章 居住と社会構造
 1 はじめに
 2 社会構造におけるハウジングの顕現性―埋め込みの概念
 3 社会―空間的焦点としての居住
 4 社会変動の力学と居住
 5 居住の社会学に向けて
 6 結論

第10章 終章

訳者解説―ハウジングの社会学・小史
文献
索引

  装幀―加藤賢一

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