「日本人」の心の深みへ

「縄文的なもの」と「弥生的なもの」を巡る旅

「日本人」の心の深みへ
著者 松本 憲郎
ジャンル 哲学・思想
出版年月日 2016/09/20
ISBN 9784788514904
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり

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「空気」を読み,和を乱さないように振る舞いながら,自分らしく生きたいと悲鳴をあげている私がいる。この心の葛藤はどこからくるのか-その根源を探る旅に出て,自らの内なる「弥生的なもの」と出会い,「縄文的なもの」へと向かった思索の軌跡。
「日本人」の心の深みへ――目次

はしがき─「空気」を読みながら生きている君に、
         そして「世間」の中で生活しているあなたへ

序 章 なぜ「日本人」の心の深みをめざすのか、そしてその旅はどこへとむかうのか

第1章 「日本人」とアイヌ民族の起源
1 人類の歴史と日本人成立の背景
2 人類学者埴原和郎による「二重構造モデル」
3 分子人類学の成果と「二重構造モデル」

第2章 「縄文人の心」と「アイヌ民族の心」
1 アイヌ史をふりかえる
2 アイヌ語地名からみえてくるもの
3 貝塚と“送り”の関係
4 “送り”にあらわれた「アイヌ民族の心」
5 土偶・石棒破砕の意味するもの
6 「縄文ランドスケープ」と「アイヌ・ランドスケープ」

第3章 「ハイヌヴェレ型神話」と「プロメテウス型神話」
1 「プロメテウス型神話」
2 「ハイヌヴェレ型神話」
3 「日本の」神話における「プロメテウス神話素」

第4章 「縄文人の心」と「『日本人』の心」
1 縄文人は弥生文化をいかに受け入れたのか
2 灌漑稲作がもつ意味
3 「縄文ランドスケープ」と「弥生ランドスケープ」

第5章 アイヌ民族の物語世界
1 「神謡」と「散文説話」
2 「第一人称説述体」のもつ意味
3 『アイヌの昔話』において稲田浩二が論じたこと
4 アイヌ民族の異類婚姻譚

第6章 「日本の」異類婚姻譚がもつ意味
1 小澤俊夫による異類婚姻譚の分析
2 「日本の」異類婚姻譚のモティフェーム分析
3 「回帰構造」と「個性化のプロセス」
4 異類婚姻譚にみる「日本人」と「自然」

第7章 アイヌ民族の異類婚姻譚における「縄文的なもの」
1 アイヌ民族の異類婚姻譚のモティフェーム分析
2 アイヌ民族の異類婚姻譚における第三の結婚と「死」

第8章 「異類婿譚」にみる「弥生的なもの」と「縄文的なもの」
1 異類婿譚のモティフェーム分析
2 「日本人」の「個性化」と「縄文的なもの」
3 「日本人」にとっての「個人」と「縄文的なもの」

第9章 「縄文的なもの」における「厳しさ」について

あとがき
文献

  装幀=新曜社デザイン室

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