空間紛争としての持続的スポーツツーリズム
持続的開発が語らない地域の生活誌
環境と地域生活を保全する持続的開発が引きおこす問題とは何か。お遍路,ウォーキング,トライアスロン,サーフィンなどのスポーツツーリズムの現場に現れた,ツーリズムを在地化させる営みを描き,コモンズ論や地域振興論の見直しを迫る。
空間紛争としての持続的スポーツツーリズム――目次
はじめに
序章 フィールドから問う社会学
1 問題としての持続的スポーツツーリズム
2 主要概念と見取り図
3 フィールドワークとモノグラフ
4 本書の構成
第1章 空間紛争を捉える研究視角
1 スポーツツーリズム研究の再構成
2 観光のまなざし論からみた持続的スポーツツーリズム
第2章 持続的スポーツツーリズムを支える人々とその論理
――四国の山村とウォーキングイベント
1 住民参加か動員か
2 現代の四国遍路
3 松尾の人々とウォーキングイベント
4 松尾のことは松尾で――遠くの家族より近い他人
5 「地域生活の時空間」に位置づけ直される「観光の時空間」
第3章 生活課題と縫合される持続的スポーツツーリズム
――手賀沼の暮らしとトライアスロン大会
1 所与された波及効果
2 よみがえれ手賀沼――大会までの経緯
3 手賀沼漁協からみた手賀沼トライアスロン大会
4 農家にとっての手賀沼と手賀沼漁協
5 イメージを刷新するためのトライアスロン大会
第4章 持続的スポーツツーリズムと地域生活の対立と共在
――漁民とサーファーの生活基準の関係
1 理念的には不完全であろうとも現実的な合意のありようへ
2 漁民にとっての海、サーファーにとっての海
3 おらがテイチ――口利きという生活技法
4 生活基準の関係――共に生活を成り立たせる
第5章 「開発」の正当化と持続的スポーツツーリズム
――スクーバダイビング構想に対する漁民の対応
1 エコツーリズムの理念と現実
2 奥泊の人々からみるスクーバダイビング
3 奥泊とダイビング構想
4 奥泊の人々にとっての地先の海
5 両義的存在としての持続的スポーツツーリズム
終章 持続的スポーツツーリズムと人々の創造的営為
1 内包される空間定義の二重化
2 持続的スポーツツーリズムと棲み分ける人々
3 持続的スポーツツーリズムを在地化する人々
注
あとがき
参考文献
索引
装幀*難波園子
はじめに
序章 フィールドから問う社会学
1 問題としての持続的スポーツツーリズム
2 主要概念と見取り図
3 フィールドワークとモノグラフ
4 本書の構成
第1章 空間紛争を捉える研究視角
1 スポーツツーリズム研究の再構成
2 観光のまなざし論からみた持続的スポーツツーリズム
第2章 持続的スポーツツーリズムを支える人々とその論理
――四国の山村とウォーキングイベント
1 住民参加か動員か
2 現代の四国遍路
3 松尾の人々とウォーキングイベント
4 松尾のことは松尾で――遠くの家族より近い他人
5 「地域生活の時空間」に位置づけ直される「観光の時空間」
第3章 生活課題と縫合される持続的スポーツツーリズム
――手賀沼の暮らしとトライアスロン大会
1 所与された波及効果
2 よみがえれ手賀沼――大会までの経緯
3 手賀沼漁協からみた手賀沼トライアスロン大会
4 農家にとっての手賀沼と手賀沼漁協
5 イメージを刷新するためのトライアスロン大会
第4章 持続的スポーツツーリズムと地域生活の対立と共在
――漁民とサーファーの生活基準の関係
1 理念的には不完全であろうとも現実的な合意のありようへ
2 漁民にとっての海、サーファーにとっての海
3 おらがテイチ――口利きという生活技法
4 生活基準の関係――共に生活を成り立たせる
第5章 「開発」の正当化と持続的スポーツツーリズム
――スクーバダイビング構想に対する漁民の対応
1 エコツーリズムの理念と現実
2 奥泊の人々からみるスクーバダイビング
3 奥泊とダイビング構想
4 奥泊の人々にとっての地先の海
5 両義的存在としての持続的スポーツツーリズム
終章 持続的スポーツツーリズムと人々の創造的営為
1 内包される空間定義の二重化
2 持続的スポーツツーリズムと棲み分ける人々
3 持続的スポーツツーリズムを在地化する人々
注
あとがき
参考文献
索引
装幀*難波園子