追憶する社会

神と死霊の表象史

追憶する社会
著者 山 泰幸
ジャンル 文化人類学・宗教・社会誌
出版年月日 2009/04/30
ISBN 9784788511507
判型・ページ数 4-6・228ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり

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死霊は語る! 異人・神殺しの伝説から郷土の偉人や民話の主人公まで,死者の霊の記憶,言説,イメージは江戸から近代への社会編成の原動力となった。「追憶する社会」の成立過程を辿り,死者への思いを抱えて生きる私たちの現在を照らし出す。
◆追憶する社会 目次

第1章 「神殺し」の記憶―外来者のフォークロアをめぐって
   1 神秘的な外来者
   2 「森」からの外来者
   3 「神殺し」をめぐるフォークロア
   4 殺される神々
   5 もう一つの「神殺し」

 第2章 来訪する神――昔話「笠地蔵」をめぐって
   1 貨幣と民俗学
   2 昔話「笠地蔵」の基本構造
   3 民俗学的貨幣論の方法
   4 昔話「笠地蔵」のなかの「価値形態論」
   5 民俗社会の変容とフォークロア

第3章 神から貨幣へ――異人殺し伝説の生成
   1 貨幣と「他者」
   2 贈与交換の「神話」と「他者」
   3 贈与交換の「神話」の変容
   4 貨幣の成立と異人殺し
   5 貨幣の民俗学にむけて

 第4章 異人から死霊へ――異人自殺伝説の生成
   1 「死霊」を祀る
   2 「異人自殺」伝説
     資料 糸島伝説

 第5章 死霊は語る――あの世の表象史
   1 悪霊祓いの儀礼―『幽顕問答鈔』の分析
   2 憑依霊との問答
   3 方法の検討
   4 思想史的文脈

 第6章 記憶の発掘――古墳伝説論
   1 視線の転換
   2 空間の生産
   3 歴史の表象

 第7章 神になった偉人――人物記念と地域表象
   1 記憶への関心
   2 本居宣長とは
   3 遺蹟めぐり―歴史的遺産と地域の歴史イメージの制作
   4 二つの墓と遺言書―記憶の制御
   5 人物記念装置―神社から記念館へ
   6 「松阪の一夜」の記憶―近代の教育神話
   7 死者の記憶という視座

 第8章 再生する伝説――民話の再発見と地域づくり
   1 民話の再発見
   2 猿退治伝説の読み方
   3 再生する民話
   4 歴史と伝説の論理
   5 猿退治伝説の再生の背景

 あとがき
 参考文献

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