戦場へ征{ゆ}く,戦場から還{かえ}る

火野葦平,石川達三,榊山潤の描いた兵士たち

戦場へ征{ゆ}く,戦場から還{かえ}る
著者 神子島 健
ジャンル 文学・エッセイ
出版年月日 2012/08/15
ISBN 9784788513006
判型・ページ数 A5・564ページ
定価 本体5,200円+税
在庫 在庫あり

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「兵隊になる」とはどういうことか。日中戦争,十五年戦争に動員された兵士たちを描いた火野葦平,石川達三,榊山潤などの小説を手がかりに,兵隊として召集され,戦い,還ってくるまでを,銃後の帰還兵,傷痍軍人,戦争未亡人まで含めて初めてトータルに解明。
戦場へ征く、戦場から還――目次

第?部 方法
序 章 本書の問いとその背景
1 背景 十五年戦争の研究
2 問題設定
第1章 兵士たちのこと
1 戦場と戦争
2 軍隊と戦地――日常生活から切り離された空間として
3 帰還と銃後
4 軍隊の崩壊と復員
第?部 戦場へ征く
第2章 戦場の小説へ
1 戦場の小説の出発点
2 日中戦争開始前
3 日中戦争とメディアの変化
4 文壇文学の社会化
5 戦場の小説へ
第3章 戦場と兵隊の小説
1 榊山潤
2 石川達三『生きてゐる兵隊』『武漢作戦』
3 火野葦平『土と兵隊』『麦と兵隊』
補論 兵営を描く――火野葦平『陸軍』と『青春の岐路』
1 『陸軍』
2 『青春の岐路』
3 補論のまとめ
第?部 戦場から還る
第4章 帰還兵の時代――戦場から銃後へ
1 前提として
2 日中戦争期の帰還兵
3 帰還作家と書くことへの不安
4 榊山潤の活躍と傷痍軍人の小説
5 火野葦平――「英雄」の帰還と銃後の現実
6 帰還兵の時代と常識の揺らぎ――石川達三「俳優」と「感情架橋」
第5章 敗戦と復員
1 予備的考察
2 「悲しき兵隊」をめぐって
3 石川達三の「敗戦」と榊山潤の「終戦」
4 復員者たち
結 論

あとがき
基本文献一覧
関連年表
事項索引
人名・書名索引

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