感染症と法の社会史

病がつくる社会

感染症と法の社会史
著者 西迫 大祐
ジャンル 歴史・伝記
出版年月日 2018/08/31
ISBN 9784788515895
判型・ページ数 A5・388ページ
定価 本体3,600円+税
在庫 在庫あり

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大都市の出現とともにペストやコレラなどの感染症が大流行し,確率統計などの統治への「まなざし」を介して,公衆衛生「法」が生れた。18~19世紀のフランスを中心に,病と法と都市の密接な関係を鮮やかに解明した,気鋭の力作。
感染症と法の社会史――目次

はじめに

序章 ミアズマと感染――感染症と予防の近代前史
 一 ミアズマと追放
 二 感染と隔離
●本章のまとめ

第一部 十八世紀における感染症と法

第一章 マルセイユのペスト――ヨーロッパ最後のペスト流行とポリス
 一 マルセイユにおけるペストの惨禍
 二 マルセイユ市への規制
 三 イギリスとマルセイユのペスト流行
●本章のまとめ

第二章 悪臭と密集――十八世紀における都市と感染について
 一 悪臭と密集
 二 埋葬の問題
 三 換気と移転
●本章のまとめ

第三章 腐敗と衛生――ルソーとカバニス
 一 十八世紀の都市における精神の腐敗の問題
 二 ルソーにおける身体と精神の衛生学
 三 カバニスにおける身体と精神
●本章のまとめ

第四章 生命の確率――予防接種の問題について
 一 種痘接種に関する法学=医学的議論
 二 種痘接種に関する数学的議論
 三 種痘接種に関する道徳的議論
●本章のまとめ

第二部 十九世紀における感染症と法

第五章 感染症の衛生的統治――一八三二年のコレラ
 一 一八三二年、コレラ
 二 コレラと行政
 三 コレラの後で
 四 人口と感染症
●本章のまとめ

第六章 手本の感染――公衆衛生と精神感染
 一 エスキロールと自殺の感染
 二 ヴィレルメと飲酒癖の感染
●本章のまとめ

第七章 一八四九年のコレラと法

第八章 人口と連帯――一九〇二年の公衆衛生法
 一 一八七八年――万博・国際衛生会議・細菌
 二 衛生と自由の対立
 三 公衆衛生法
 四 結核と連帯
おわりに


あとがき
関連年表
図版出典一覧
事項索引
人名索引

装幀─難波園子

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