アロマザリングの島の子どもたち

多良間島子別れフィールドノート

アロマザリングの島の子どもたち
著者 根ヶ山 光一
ジャンル 子ども・家庭・教育・学校
出版年月日 2012/12/17
ISBN 9784788513174
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

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「乏しさは,豊かさである」 -足らないからこそ人は人に手を差し伸べ,それが子どもの世界を活き活きと豊かにする。大人と子どもが「共生」し,アロマザリング(母親以外による子育て)が息づく沖縄の離島の暮らしを通して子育ての原点を問い直す。
アロマザリングの島の子どもたち─目次

まえがき

序 章 多良間島というフィールド
多良間島到着
多良間島素描
周辺の島々との関係

第1章 島の子育ての背景
 1 島の生活
「モンスーン型」の生き方
ナンクルナイサの世界
健康意識と人生観
 2 豊かなネットワーク
島の多彩な催し
行事の意味
▽懇親会とオトーリの流儀
▽手作りの葬儀
挨拶を交わす

第2章 島の子どもと大人
 1 研究の概要
〈行動観察〉
〈インタビュー〉
〈質問紙〉
〈GPS、アクティグラフなど〉
 2 保育園における子ども
登園時の観察
分離への反応
泣きの意味するもの
子どもと私の距離の変化
接触の効果
変わり身の早い子どもたち
 3 家庭での育ち
おやつ・小遣い――性善説の子育て
家のお手伝い――戦力としての子ども
アルバム法――アロマザリングの豊かさが見える
父親の参加――次世代を見すえて
東南アジア出身の母親――「子はかすがい」

第3章 アロマザリングの息づく島
 1 子どもと地域
子どもと地域の接点としての保育園行事
散歩を通じたふれあい
子どもと大人が近いこと
地域の大人による見守り、降園下校
▽群れる子ども
▽子どもへの信頼
遊びと危険のてんびん
▽活動量
▽危険回避行動の発達
▽災害報告書
津波警報にどう対処したか
 2 アロマザリングの伝統
守姉によるアロマザリング
複数世代をまたぐ「トゥイ会」
オバアによるアロマザリング
 3 島を離れる
クールな中学生
思春期の子別れ――中高生へのインタビュー
アグ(同期の仲間)の絆

第4章 島の子育て・子別れから何が見えるか
 1 このフィールドワークからわかったこと
 2 子別れとアロマザリングの枠組み
反発性と子別れ
アロマザリングとしての保育園
 3 多良間島の子育てを支えるもの
垂直的関係と水平的関係
「ヒト」の豊かさと「モノ」の乏しさ――都会化の波
アロマザリングの変貌
守姉から保育園へ
「多良間島に生きる」ということ
 4 豊かさと子ども
豊かさとは何かを問う
都会化・個人化は子育てのかたちを変えるのか

第5章 私たちの現在と未来の子育て
「乏しさは豊かさである」
「人間力」と「ありのまま」を肯定する

あとがき

装幀 臼井新太郎

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