物語としての面接 新装版

ミメーシスと自己の変容

物語としての面接 新装版
著者 森岡 正芳
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 臨床
出版年月日 2017/07/10
ISBN 9784788515338
判型・ページ数 4-6・296ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 在庫あり

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ことばの底に沈む体験が語られ出すとき,治療へとつながる。語ることが経験となり,表現が了解となるようなことばを探し求めることが心理臨床における対話となる。ミメーシス(なぞること,まねること)という概念から心理臨床の在り方を問う名著。
物語としての面接 新装版――目次

序 文

序章 経験と等価なことばを求めて

 第1節 経験と等価となることばを探したい
  はじめに
  1 変化と課程の記述
  2 自己語りが科学となるだろうか
 第2節 出来事の再現と表象化
  1 出来事を語るということ
  2 時間の固定化・空間化
  3 心的現実の論理
 第3節 臨床面接法・聴取法の特性
  1 言語活動における同時性の次元
  2 保護された自由な空間の保証
  3 一次課程を聴く耳
  4 経験についての内的照合
  5 筋立てて聴く
  6 臨床的聴取における問題
 第4節 ミメーシス概念の導入
  1 アリストテレス『詩学』におけるミメーシス
  2 ミメーシス概念の深化
  3 ミメーシスと臨床聴取場面

第1章 面接の場における身体

 第1節 遊び,そして体験の変形
  1 遊び
  2 遊びと心的表象の形成
  3 遊ぶこととミメーシス
 第2節 場面感覚をミメーシスするトーヌス
  1 面接の場での緊張の変化
  2 トーヌスの概念
  3 自己感の構成とトーヌス
 第3節 場面感覚をミメーシスする「声」
  1 発話を支えるトーヌス
  2 発話におけるイントネーション
  3 他者のことばとの緊張関係

第2章 なぞるということ

 第1節 「なぞる」という方法
  1 感覚経験の多面的な照合活動
  2 学校教育場面での関係育成
  3 「なぞる」ということ
  4  発話と引用の効果
 第2節 非人称性の視点
  1 「クライエント中心」の意味
  2 クライエントによって経験されたカウンセリング
  3 カウンセラーの「非人称性」という特徴について
  4 セラピストの態度としての三条件と「非人称性」
 第3節 負の受容力について
  1 ビオンとキーツ
  2 「負の受容力」と心理援助者の態度
  3 自己の真実への接近

第3章 夢として聴く(方法)

 第1節 夢の仕事から見た聴取課程
  1 聴取における意味の構成
  2 夢による変形課程
  3 「お話療法」
 第2節 物語による統合的形象化
  1 症状の物語
  2 構成的聴取

第4章 物語と自己の構成

 第1節 物語自己の導入
  1 方法としての物語
  2 物語としての自己概念
  3 物語的接近法の有効性
 第2節 語り直しによる自己の受容
  1 物語と臨床場面
  2 聴覚統合による出来事の変形

結びにかえて

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