1968 下

叛乱の終焉とその遺産

1968 下
ジャンル 社会学 > 歴史社会学
出版年月日 2009/07/31
ISBN 9784788511644
判型・ページ数 A5・1016ページ
定価 本体6,800円+税
在庫 在庫あり

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1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産――目次

第12章 高校闘争
高校生運動の出現/高校生活動家の実例/蓄積されていた不満と叛乱の芽/「卒業式叛乱」の頻発/六九年秋以前の高校闘争/最大の叛乱となった青山高校闘争/高校闘争の連続発火/高校闘争の顛末

第13章 六八年から六九年へ――新宿事件・各地全共闘・街頭闘争の連敗
三派全学連の分裂とセクト間抗争の激化/六八年の「国際反戦デー」/「新宿騒乱」事件/世論の離反を招いた新宿事件/ブームとなった全共闘運動/自己目的化したバリケード封鎖/各地の「全共闘運動」の理想と現実/六九年の全共闘運動の結末/「全国全共闘」の結成/完敗に終わった「沖縄デー」/打ちつづく街頭闘争の敗退/「ゲバ棒とヘルメット」の時代の終わり

第IV部

第14章 一九七〇年のパラダイム転換
「戦後民主主義」という言葉/マルクス主義者とブントの「民主主義」批判/マルクス主義者の「近代主義」「市民主義」批判/六〇年安保後の『民主主義の神話』/ベ平連周辺の「戦後民主主義」再検討/新左翼と全共闘の「戦後民主主義」批判/破壊された「わだつみ像」/アジアとマイノリティへの注目/「ナンセンス・ドジカル」から入管法闘争へ/「民族的“原罪”」としての差別と戦争責任/華青闘の新左翼批判と七〇年のパラダイム転換/転換の背景と問題点/武装闘争論の台頭/内ゲバの激化

第15章 ベ平連
ベ平連の結成/穏健とみられていた初期ベ平連/ベ平連の転換点/若者の流入と各地ベ平連の結成/ベ平連を躍進させた脱走兵援助/脱走兵援助の舞台裏/佐世保での活動と佐世保ベ平連の誕生/「新しい型のコミュニケーションを作り出す運動」/「六月行動」での市民団体共闘/年長者と若者の対立とセクトの介入/ベ平連の「急進化」/年長者と若者との緊張と協調/花を抱えたデモ/全共闘運動との関係/脱走兵援助の実情とスパイ/新宿西口フォーク・ゲリラ/衝突現場に突き進んだ花束デモ/不定型の運動/六九年六月一五日の成功/ベ平連の拡大と「黒幕探し」/「ハンパク」での糾弾騒動/「オールド・ベ平連」批判/高揚から停滞へ/一つの季節の終わり/分散化していくベ平連/『冷え物』論争/「一粒の麦もし死なずば」

第16章 連合赤軍
赤軍派の誕生/内ゲバ初の死者と赤軍派結成/壮大な計画とその失敗/ハイジャック成功と解体していく赤軍派/重信房子の出国と森恒夫の赤軍派トップ就任/ヒューマニストだった坂口弘と永田洋子/革命左派の結成/革命左派の群像と武装闘争/永田の最高指導者就任/強盗を行なった赤軍派/革命左派の交番襲撃/赤軍派との接触と革命左派の処刑未遂/追いつめられる革命左派/山に集められた革命左派/煽りあう赤軍派と革命左派/二人の処刑実行/「連合赤軍」結成と事件の背景/永田による遠山批判/リンチの始まりとその理由/失なわれた最後の機会/大槻と金子のリンチ死/森と永田の結婚と逮捕/「ミニ・ディズニーランド」での銃撃戦/警察の報道操作と「覗き見趣味」の報道/過剰反応を示した若者たち/連合赤軍事件の虚像と実像

第17章 リブと「私」
女性活動家たちの境遇と不満/「性解放」と「性的搾取」/リブの誕生前夜/リブ・グループの主張/「言葉がみつからない」苦悩/田中美津とその経歴/田中のリブ活動の開始/武装闘争論への傾斜/田中の転換/「革命の大義」からの脱却/「自分の分身」としての連合赤軍解釈/連合赤軍解釈から消費社会の肯定へ

結論
「あの時代」の叛乱とは何だったのか/民主教育の下地とアイデンティティ・クライシス/なぜ「政治」だったのか/「政治運動」としての評価/「自我の世代」の自己確認運動/「彼ら」が批判されるべき点/国際比較/高度成長期の運動/高度成長に適合した運動形態/大衆消費社会への「二段階転向」/「一九七〇年パラダイム」の限界/それぞれの「一九六八年」  彼らの「失敗」から学ぶもの


あとがき
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