叢書 戦争が生みだす社会 ?
引揚者の戦後

著者 | 島村 恭則 編 関西学院大学先端社会研究所 |
---|---|
ジャンル | 社会学 > 歴史社会学 |
出版年月日 | 2013/08/15 |
ISBN | 9784788513334 |
判型・ページ数 | 4-6・416ページ |
定価 | 本体3,300円+税 |
在庫 | 在庫あり |
敗戦を境にリュック一つで帰還し,戦後を生き抜いた引揚者たちの痕跡を,全国の商業施設,開拓地,公営住宅,福祉施設,大衆食文化にたどる。満洲・朝鮮・樺太・北方四島・パラオ引揚者たちの歴史的地層,苦難に耐えた敗者復活の生き方に注目した初の民俗誌。
引揚者の戦後――目次
はじめに
序章 引揚者の戦後島村 恭則
第1章 引揚者が生みだした社会空間と文化島村 恭則
はじめに
1 引揚者マーケット
2 引揚者住宅
3 戦後開拓地
4 「満洲」「満蒙」という屋号
5 社会福祉の系譜
6 食文化
7 引揚者企業
結び
コラム 鳴門市ドイツ館と引揚者(島村 恭則)
塩竈の寿司屋と闇市(島村 恭則)
第2章 記憶のなかの満州引揚者家族の精神生活誌篠原 徹
はじめに
1 父と祖父のことなど
2 母と祖母のことなど
3 父母の満洲時代
4 引揚者生活―半田市山方新田とその後
5 自分史を振り返ってみて
コラム 朝鮮群山引揚者と月明会(藤井 和子)
第3章 恩賜財団同胞援護会と土浦引揚寮稲葉 寿郎
はじめに
1 同胞援護会設立まで―引揚援護組織の変遷
2 同胞援護会の活動と展開
3 土浦引揚寮の成立と同援土浦出張所
4 市川喜久と土浦引揚寮の展開
5 引揚者のその後と同胞援護会の解消
おわりに
コラム 三方原台地の戦後開拓(三室 辰徳)
第4章 引き揚げた人、残された人池田 貴夫
―樺太引揚者とサハリン残留朝鮮人が残してくれたもの
はじめに
1 樺太引揚者が残してくれたもの
2 サハリン残留朝鮮人が残してくれたもの
3 鉄のカーテンを隔てた互いの思い
おわりに
第5章 神々の引揚げ―北方四島から北海道へ舟山 直治
はじめに
1 北方四島における神社祭祀の起源
2 北方四島の神社祭祀の変遷―一九世紀中頃から終戦まで
3 神々の引揚げ
おわりに
コラム 国後島から奥尻島への移住―宝の島から宝の島へ(舟山 直治)
第6章 「ふるさと」へ帰れない引揚者李 建志
―パラオとつながっている人びと、帰れない人びと
はじめに
1 収容所に響く「大和民族の歌」―「生き地獄」を通り抜けて
2 「九州の北海道」へ―団長を中心に結束する引揚者 宮崎県環野開拓団
3 ふたたび「南国」に抱かれて―大規模帰農地ゆえの特徴 種子島原尾開拓団
4 「竜宮城」にはもう帰れない
―「ばけものモダ」を「ふるさと蔵王」へ 宮城県北原尾開拓団
5 南洋庁という階級社会
第7章 歌がつなぐ過去といま齋藤 由紀
―パラオ引揚者の暮らしが語りかけてくるもの
はじめに
1 持ち帰られた歌
2 アバイを読み込んだ歌
3 パラオ引揚げの実像
4 流行歌「酋長の娘」と引揚者
5 歌が語る交流―『小笠原古謡集』
おわりに
第8章 戦後引揚げという〈方法〉―帰還移民研究への視座辻 輝之
1 帰還移民―UnthinkableからThinkableへ
2 還ってきた/くるのは誰か―帰還移民の人類学
3 引き揚げてきたのは誰か―歴史・記憶・エスニシティ
4 戦後引揚げという〈方法〉―結論に代えて
事項索引・人名索引
装幀 鈴木敬子(pagnigh-magnigh)
地図制作 谷崎文子
*本文中の写真は断りのない場合、編者・著者の撮影・提供による
はじめに
序章 引揚者の戦後島村 恭則
第1章 引揚者が生みだした社会空間と文化島村 恭則
はじめに
1 引揚者マーケット
2 引揚者住宅
3 戦後開拓地
4 「満洲」「満蒙」という屋号
5 社会福祉の系譜
6 食文化
7 引揚者企業
結び
コラム 鳴門市ドイツ館と引揚者(島村 恭則)
塩竈の寿司屋と闇市(島村 恭則)
第2章 記憶のなかの満州引揚者家族の精神生活誌篠原 徹
はじめに
1 父と祖父のことなど
2 母と祖母のことなど
3 父母の満洲時代
4 引揚者生活―半田市山方新田とその後
5 自分史を振り返ってみて
コラム 朝鮮群山引揚者と月明会(藤井 和子)
第3章 恩賜財団同胞援護会と土浦引揚寮稲葉 寿郎
はじめに
1 同胞援護会設立まで―引揚援護組織の変遷
2 同胞援護会の活動と展開
3 土浦引揚寮の成立と同援土浦出張所
4 市川喜久と土浦引揚寮の展開
5 引揚者のその後と同胞援護会の解消
おわりに
コラム 三方原台地の戦後開拓(三室 辰徳)
第4章 引き揚げた人、残された人池田 貴夫
―樺太引揚者とサハリン残留朝鮮人が残してくれたもの
はじめに
1 樺太引揚者が残してくれたもの
2 サハリン残留朝鮮人が残してくれたもの
3 鉄のカーテンを隔てた互いの思い
おわりに
第5章 神々の引揚げ―北方四島から北海道へ舟山 直治
はじめに
1 北方四島における神社祭祀の起源
2 北方四島の神社祭祀の変遷―一九世紀中頃から終戦まで
3 神々の引揚げ
おわりに
コラム 国後島から奥尻島への移住―宝の島から宝の島へ(舟山 直治)
第6章 「ふるさと」へ帰れない引揚者李 建志
―パラオとつながっている人びと、帰れない人びと
はじめに
1 収容所に響く「大和民族の歌」―「生き地獄」を通り抜けて
2 「九州の北海道」へ―団長を中心に結束する引揚者 宮崎県環野開拓団
3 ふたたび「南国」に抱かれて―大規模帰農地ゆえの特徴 種子島原尾開拓団
4 「竜宮城」にはもう帰れない
―「ばけものモダ」を「ふるさと蔵王」へ 宮城県北原尾開拓団
5 南洋庁という階級社会
第7章 歌がつなぐ過去といま齋藤 由紀
―パラオ引揚者の暮らしが語りかけてくるもの
はじめに
1 持ち帰られた歌
2 アバイを読み込んだ歌
3 パラオ引揚げの実像
4 流行歌「酋長の娘」と引揚者
5 歌が語る交流―『小笠原古謡集』
おわりに
第8章 戦後引揚げという〈方法〉―帰還移民研究への視座辻 輝之
1 帰還移民―UnthinkableからThinkableへ
2 還ってきた/くるのは誰か―帰還移民の人類学
3 引き揚げてきたのは誰か―歴史・記憶・エスニシティ
4 戦後引揚げという〈方法〉―結論に代えて
事項索引・人名索引
装幀 鈴木敬子(pagnigh-magnigh)
地図制作 谷崎文子
*本文中の写真は断りのない場合、編者・著者の撮影・提供による