質的心理学研究 第13号

特集 「個性」の質的研究

質的心理学研究 第13号
著者 日本質的心理学会
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 概論・研究法
シリーズ 質的心理学研究
出版年月日 2014/03/20
ISBN 9784788513792
判型・ページ数 B5・280ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり

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固定した特徴ではなく,その人をとりまく文脈,社会や文化との相互作用の中で生成・変化していく質的でダイナミックな「個性」。質的研究ならではの視点でアプローチした特集論文4本のほか一般論文9本を収載。書評特集のテーマは「事例研究再考」。
質的心理学研究 第13号――目次

巻頭言  伊藤哲司 動きながら,関わりながら

特集:「個性」の質的研究――個をとらえる,個をくらべる,個とかかわる
(責任編集委員:渡邊芳之・森 直久)

■安藤りか
頻回転職の意味の再検討
― 13回の転職を経たある男性の語りの分析を通して
■藤岡 勲
2つの民族的背景を持つ人々の両背景を統合したアイデンティティ

■豊田 香
専門職大学院ビジネススクール院生視点の授業満足基準が示唆する「開放型学習モデル」生成の試み
― 成人学習理論からの検討
■綾城初穂
「聖域」としての個人
― 日本人キリスト教徒は日本社会の「宗教」ディスコースにどうポジショニングするのか

一般論文

■田中元基
認知症高齢者はどのように同じ話を繰り返すのか
― ループする物語の事例研究
■五十嵐茂
生の経験をどう語るか
― 森有正再考
■北村篤司・能智正博
子どもの「非行」と向き合う親たちの語りの拡がり
― セルフヘルプ・グループにおけるオルタナティヴ・ストーリーの生成に注目して
■一柳智紀
教師のリヴォイシングにおける即興的思考
― 話し合いに対する信念に着目した授業談話とインタビューにおける語りの検討
■柴山真琴・ビアルケ(當山)千咲・池上摩希子・高橋 登
小学校中学年の国際児は現地校・補習校の宿題をどのように遂行しているのか
― 独日国際家族における二言語での読み書き力の協働的形成
■笠田 舞
知的障がい者のきょうだいが体験するライフコース選択のプロセス
― 青年期のきょうだいが辿る多様な径路と,選択における迷いに着目して
■東條弘子
中学校英語科授業における生徒の「つぶやき」の特徴

■竹内一真・やまだようこ
伝統芸能の教授関係から捉える実践を通じた専門的技能の伝承
― 京舞篠塚流における稽古での「こだわり」に焦点を当てて
■水岡隆子・藤波 努
介護家族の意思決定プロセス
― 意思確認困難な高齢者への胃瘻造設

BOOK REVIEW

■《書評特集》事例研究再考
特集にあたって(斎藤清二)

親の経験の底力に触れる(評:西村ユミ)
鷹田佳典(著)『小児がんを生きる―親が子どもの病いを生きる経験の軌跡』

個別の事例から共通の法則を導くために(評:京極 真)
A. ジョージ・A. ベネット(著),泉川泰博(訳)
『社会科学のケース・スタディ―理論形成のための定性的手法』

マンガと事例研究(評:家島明彦)
佐藤秀峰(著)『ブラックジャックによろしく』(1~13巻)
佐藤秀峰(原作)・神前格(解説)・講談社ホスピタル・クライシス研究チーム(構成)
『ブラックジャックによろしく 公式ガイドブック―ホスピタル・クライシス 衝撃の事実』

「事例研究再考」のための世界観と研究デザイン(評:成田慶一)
J. W. クレスウェル・V. L. プラノクラーク(著),大谷順子(訳)
『人間科学のための混合研究法―質的・量的アプローチをつなぐ研究デザイン』

観察・経験の限界を超えて(評:荘島幸子)
米盛裕二(著)『アブダクション―仮説と発見の論理』

社会的実践としての臨床事例研究(評:吉永崇史)
斎藤清二(著)『事例研究というパラダイム―臨床心理学と医学をむすぶ』

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